母の日に「世界で一番過酷な仕事」を考える
- 職 種:Director of Operation(現場総監督)
- 勤務時間:基本24時間(週135時間以上/週7日)、徹夜あり、休憩はほとんど無し
- 必須能力:交渉力、交際力、医学、金融学、栄養学
- 特 徴:複数のプロジェクトを担う
- 立ち仕事で体力を使う仕事が多い
- 常に周りに注意を払う必要がある
- 備 考:休日やクリスマス、正月にはさらに仕事が増える
- ランチはすべての同僚の後に食べることになる
- すでにこの仕事を担ってきた人(先輩)が数十億人いる
- 給 与:0円(ボランティアのような感じで完全無給)
数年前に話題になったこちらの動画をご存知ですか?
American Greetingsというアメリカのグリーティングカードメーカーが「母の日のキャンペーン」のために製作した動画。「世界で一番過酷な仕事」と書かれた求人広告を見てきた人と、ビデオチャットで面接を実施した様子が映し出されています。
想像を超えた労働条件に「ありえない」「クレージーだ」と呆れる求職者たちですが、その仕事が「お母さん」だと知った時の様子…笑いと涙、深く納得した表情がとっても印象的です。
筆者もこれを見て、母のことを思い浮かべました。
そして、涙しました。
こうしたストイックさで家族を支えてきてくれた世代のお母さん方が確かにいる。そのことにまず、頭が下がります。
この先も「過酷で当たり前」…という認識でいいの?
しかしその一方で・・・「世界で一番過酷な仕事」と言われる状況を、お母さんの「当たり前」にし続けて良いの?という疑問も湧いてくるわけで。
性別や働き方においても「多様性」が認められる時代。
お母さんの在り方も、過酷以外にいろいろあって良いんじゃない?と思うのです。
むしろ、「過酷」という言葉を使わずに済むような状況を、まずは一番身近なパートナーである夫との間で協力して創っていくこと。
過去に習うべきは習い、受け継ぐべきは受け継ぎながらも、過酷な状況までお母さんになった妻が一手に引き受ける必要はない。
なぜなら「お母さん自身の健康や生命」は、子どもたちの健康や生命、夫婦や家族の関係性に関わることだから。
そう考えると、「お母さんだから」という理由だけでこの動画にあるような非人道的な働き方をしなくて良いのです。
お母さん、ありがとう!
何はともあれ、今日は「母の日」です。
もし今のあなたが「お母さん」としての自分に疲れていたり、自信を無くしてしまっていたとしても。
「お母さんって、最高に楽しい!」
と、いつの日か思えるように。
お母さんという仕事が「世界で一番幸せな仕事」「世界で一番愛される仕事」などと紹介されるようになり、今よりもっとポジティブなイメージで「いつかお母さんになりたい!」「もう一人子どもを産みたい!」と思う人が増える社会を創っていきたい…そんな風な社会を創っていけるよう、『夫婦会議』も力を尽くしていきたいと思います。
産んでくれて、ありがとう。
育ててくれて、ありがとう。
お母さん、ありがとう。
皆さんが、優しい気持ちでそれぞれのお母さんに感謝を伝えられる1日でありますように。
素敵な「母の日」であることを、心から願っています!
『夫婦会議』をはじめてみませんか?
『夫婦会議』とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて「対話」を重ね、行動を決める場のことです。
自分一人の意見を通すため・相手を変えるために行うものではありません。特に育児期においては、わが子にとって、夫婦・家族にとって「より良い家庭環境」を創り出していくことを目的に行います。
家庭は社会の最小単位であり、子どもたちが最初に触れる社会そのもの。大切なことを前向きな気持ちで対話していける夫婦であるために、新習慣として取り入れてみませんか?
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