仕事を見つけたい、家庭と仕事を両立したい、キャリアアップしたい、起業したい。
妊娠・出産・育児を機に「働くこと」へのハードルを感じたり、悩みを抱える女性は少なくないもの。その一方で、ハローワークや行政の相談窓口には行き辛い…という声も耳にします。「子どもを連れて行くと他の人に迷惑をかけそう」「雰囲気が暗い。なんとなく恐い」…人によって理由は様々ですが、子連れで行くには抵抗感がある場所の一つが、「働くことについて相談する場所」のようです。

そうした中、国・県・市が1ヶ所で女性の「はたらく」を応援する施設、「ウーマンワークカフェ北九州」が、5月23日に福岡県北九州市にオープン!

施設内には

・全国ネットの強みを生かして豊富な求人情報を提供する、国の「マザーズハローワーク北九州」
・就職に向けた準備段階から丁寧なサポートを行う、福岡県の「子育て女性就職支援センター」
・市の「保育士・保育所支援センター」や仕事と子育てとの両立を支援する「保育サービスコンシェルジュ」


などが入居。
予約無しで訪問しても、利用目的に応じてサービスを紹介してもらえるほか、子どもを遊ばせるスペースや授乳室も完備しており、ソフト面でもハード面でも安心して相談できる体制が整えられています。

ちなみに「ウーマンワークカフェ北九州」という施設名は、北九州市内の大学生が命名したとのこと。施設名に"カフェ"という言葉を入れることで「気軽にきてほしい」という気持ちを表しているそうです。北九州市内にお住まいの方で、子育てをしながら働くことに悩みや不安を抱えている方には、一度足を運んでみてほしい場所ですね!

 

「ウーマンワークカフェ北九州」支援内容マトメ

・開館時間 / 10~18時 ・休館日 / 祝日・年末年始 ・お問合せ先 / 093-551-0092
 

【女性の就職支援】

・マザーズハローワーク北九州 <月~金 10時~18時>
求人検索や、相談者の状況に合わせた就職支援や各種セミナーを開催。

・福岡県子育て女性就職支援センター(北九州) <月~金 8時30分~17時15分>
仕事に関する相談や就職斡旋、面接同行などの支援。

・母子父子家庭向け支援 <月~金 10時~17時30分>
ひとり親家庭のお母さん、お父さんの就職支援。

・保育士、保育所支援センター <月~金 10時~18時>
保育士として働きたい人と求人募集中の保育園などとの調整を行い、就職を支援。

【キャリアアップ支援】
スキルアップしたい女性社員や女性活躍推進に取り組む企業を応援。

【子育てとの両立支援】 <月~金 10~17時>
保育サービスコンシェルジュが、就職と併せて、保育所の入所や幼稚園預かり保育など、多様な保育サービスの相談に対応。

【創業支援】
創業を検討している女性向けの相談(週2回)や、創業して間もない女性向けのセミナーや交流会(月1回)を実施。

【父子家庭向けの就職支援】
マザーズハローワーク北九州などでは、ひとり親家庭のお父さんも支援。


なお、ウーマンワークカフェ北九州では「子育て中の女性」だけでなく広く「女性の支援」に重点を置いて運営しているそうです。相談したいことや困っていることがある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

ウーマンワークカフェ北九州の魅力を写真でご紹介!

入り口の時点で明るくて開放的な雰囲気があるウーマンワークカフェ北九州。個別相談ブースにはキッズスペースが完備されており、相談中はお子さんにはおもちゃや絵本が遊び相手に。「保育士による見守り付きのキッズコーナー」も無料で利用できるところも魅力の一つ!

入口は明るくて開放的で、サロンのような雰囲気。左から、県の「子育て女性支援センター」・市の「相談窓口(女性活躍推進課)・国の「マザーズハローワーク北九州」が並んでいます。

初回はスタッフの方から施設案内の説明をいただきますが、2回目からの利用はこのバーコードレーダーに「カフェカード」をかざすだけで受付ができます。

子どもがいても安心!個別相談ブースは完全個室!絵本やおもちゃが置いてあるため、お母さんはゆっくりと相談ができます。

授乳やおむつ替えが出来る部屋。個室になっているので、待ち時間や相談している時に困っても、この施設の中で解決できるのは安心できますね。

11~15時までは「保育士による見守り」もあります!子どもがいると気になって相談できない!という方はこちらの利用も可能です。

ここで働くスタッフのほとんどが女性!明るくてやわらかな雰囲気に包まれた空間で相談にのってもらえます。

筆者も数回この施設を利用しましたが、子ども連れで落ち着いて相談ができる空間だなぁと実感!用がなくても訪れてしまいそうです(笑)

待機児童の救世主?「保育サービスコンシェルジュ」

北九州市の4月1日時点の待機児童数が、6年連続でゼロとなった一方で、待機児童には含まれないが入所できていない「未入所児童」が655人と昨年の504人から急増していることが分かった。未入所児童は潜在的な待機児童とも言え、市は「入所申し込みが増え、地域や年齢によっては需給が合っていない現実がある」としている。
引用元:2016/6/8付 毎日新聞地方版(北九州6年連続ゼロ 未入所児童は急増655人 4月1日時点 /福岡)

ウーマンワークカフェ北九州には、「保育サービスコンシェルジュ」が在籍しています。「仕事のために保育施設を探している」「病気のために一時的に保育が必要」など、保育を希望する保護者の方の相談を受け、家計の状況や希望に合う保育サービスの情報を提供してくれます。働きたいママだけでなく、ご家庭の事情で保育施設を探すママさんにとっても心強い存在!保育園の入所相談については、需要と供給の問題もあり、解決に時間がかかる場合もあるので、早めに相談して解決の糸口を探っておきたいものですね。


ちなみに北九州市では、保育所の不足する地域には民間の保育所開設や既存保育所の定員増を行い、入所定員を拡大することで待機児童の減少に取り組むほか、多様化する保護者のニーズに対応するために延長保育、病児・病後児保育、休日保育等の特別保育も推進してきました。保育定員を増やしても「未入所児童」はまだまだいるのが現状ですが、保育の質の確保・サービス向上のために、認可外保育への指導の強化や研修の実施、市による第三者評価事業の実施などにも取り組んでおり、子どもを育てる環境づくりに力を入れている様子が見受けられます。

今時点でも全国に比べて高い満足度を得ている北九州市の保育所。今後もソフト・ハードの両面で保育の質が向上し、その恩恵を一人でも多くの子どもたちが受けられることを願っています。

ウーマンワークカフェ北九州が入居する「AIM」自体が凄かった!!

ここまでに「ウーマンワークカフェ北九州」の魅力をいろいろとお伝えしてきましたが、同施設が入居するAIMビルには他にも「子育て世代にうれしい施設」が満載!

まず、上階には「子育てふれあい交流プラザ『元気のもり』」が入居しており「子育ち支援フォーラム」「親育ち支援フォーラム」「地域子育て支援フォーラム」の3つの広場で「たのしい・安心・すこやか」な子育てを体感することができます。その他にも「子育て支援サロン」や「子育てふれあいセンター」が入居しており、子連れで遊んだり、働くことについて相談したりと、1日中滞在して飽きないような空間が広がっています。

ウーマンワークカフェ北九州の向かいにある「フードコート」も、子連れで一息つくのにピッタリの場所!
軽食を中心にデザートやドリクンクが楽しめるので、来館の際にはこちらにも立ち寄ってみてくださいね。