イクメン…なのに離婚?

今月に入ってYahoo!ニュースで取り上げられていた記事がしばらく話題になっていますね。

「イクメン」が新語・流行語大賞のトップテン入りした2010年、2人の子どもがいる東京都の会社員男性(43)も当時、周囲からイクメンと言われていた。休日は育児や料理をこなし、地域の父親の集まりにも積極的に参加し、我が子も連れて児童館で絵本の読み聞かせなどをしていた。「父親の育児参加を普及させることは社会的意義がある」と考え、多くのメディアの取材も受けた。だが共働きの妻は、不満をため込んでいたのではないかと男性は振り返る。いつしか夫婦の会話は減っていった。結局、別居し、子どもと離れ、今年離婚に至った。
朝日新聞:自己満イクメン、妻は興ざめで離婚 欠けていたのは…(2017年6月15日Yahoo!ニュース)

「結果的に、家事も育児も"手伝う"という感覚だったのでは?」「イクメンアピールが過ぎたのでは?」など・・・さまざまな意見が飛び交っていますが、皆さんはどんな感想を持ちましたか?

欠けていたのは「夫婦のパートナーシップ」

記事によると、男性は毎週のように子どもを連れ立ってパパ友との活動に励んでいたそう。

その中で「妻も一人になれて気分転換になるだろう」「仕事も育児も頑張っているんだから妻に理解してもらえるはず」と考えていたということですが、「一緒に出かけたかったのを無視していたのかもしれない。イクメンとして活動しながら、かたや家庭を顧みていなかった。自己満足だった」と、自戒を込めて振り返っています。

実際にママたちに自分の自由にできる時間があったら何がしたいかを聞いてみると、

・2ヶ月に1度で良いから、たまには子どもを預けて夫婦で映画を見たり食事に行ったりしてみたい。
・近場で良いので、家族揃って温泉旅行にでも行きたい。ゆったり過ごす時間をつくりたい。
・家族で料理をしたり、近くの公園に行って遊んだり。休日くらい皆で一緒に過ごす時間がほしい。
・家事や仕事を気にせず、子どもが満足するまでじっくり遊びに付き合ってあげたい。

など、「夫婦、家族、親子で過ごす楽しい時間」を望む声は少なくありません。

新生児から乳児期にかけては、うんち・おしっこ・おっぱいの無限ループの中で睡眠時間が不足したり、幼児期には、「子どものやりたいこと」を尊重するあまり「自分がやりたいこと・やるべきこと」に充てる時間を確保できなかったり…。

自分の裁量で自由に時間が使えない状況に息苦しさを感じる場面も多いだけに「とにかく一人になりたい」「たまには一人でゆっくり過ごしたい」と思うことはあると思いますが。だからといって「ずっと一人でいたい」というわけではないということ。口に出さないだけで、夫婦、家族、親子の時間も大切にしたい」という気持ちを隠し持っているかもしれないと思っておいた方が良いかもしれません。

自分が育児や家事をきっちりこなせば家庭が幸せになると勘違いしていた。「欠けていたのは妻とのパートナーシップではないか。たわいない話で笑顔の絶えない明るい家庭を築くことが本意であったのに、それができなかった。気づいた時には手遅れだった」

朝日新聞:自己満イクメン、妻は興ざめで離婚 欠けていたのは…(2017年6月15日Yahoo!ニュース)

冒頭ご紹介した記事の後半…男性は上記のコメントを寄せています。

産後のすれ違いの原因にはいろいろなものがありますが、お互いに「話したいこと」「伝えたいこと」があるうちが花。「夫婦だから言わなくてもわかるはず」「相手はこれを望んでいるはず」と過信するでも無く、「元は他人だから言っても分かり合えない」と諦めるでも無く。たとえネガティブな話題であっても、それを乗り越えて、夫婦や家族にとって大切な話ができる状態をつくり出していくことができなければ「この先」はありません。

良い時もそうでない時も、人生を共に歩むと決めたパートナーと現実に向き合い、対話を通じてお互いの理想を掛け合わせていけたら良いですね。

「イクメンになることよりも大切にすべきは夫婦のパートナーシップだった」というこの男性の気づきが、多くの子育て期のパパ&ママの間で活かされるよう願っています。

「夫婦会議」を始めてみませんか?

「夫婦会議」とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて「対話」を重ね、行動を決める場のことです。

自分一人の意見を通すため・相手を変えるために行うものではありません。特に育児期においては、わが子にとって、夫婦・家族にとって「より良い家庭環境」を創り出していくことを目的に行います。

家庭は社会の最小単位であり、子どもたちが最初に触れる社会そのもの。大切なことを前向きな気持ちで対話していける夫婦であるために。妊娠期から産後・育児期にかけての新習慣として取り入れてみませんか?

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