お子さんの保育園通いがスタートし、仕事に家事育児に奮闘するパパやママで溢れるこの季節。

少なくともこれまで通りの体制で家事や育児などの日常を回していくことが難しくなる中、家事代行サービスの利用を検討したり、食洗機などの時短家電を導入したり、保育園の支度やお迎えのシミュレーションをしたりと、あれこれ夫婦で準備を重ねてこられたことと思います。これまでママが中心となって家のことを担ってきたタイプのご家庭では、特に念入りに打ち合わせてこられたのではないでしょうか。

しかし、どんなに準備を重ねても仕事と家事・子育ての両立に悩みは付き物。
実際に子どもを保育園に預けての共働き生活が始まると、「こんなはずじゃ無かった…」と頭を抱える場面も出てくることでしょう。

というわけで今回は、子どもを保育園に預けて働く中で生じがちな二つのジレンマをご紹介。

始まったばかりの新しい日々を一層充実させていくために。
不安や不満、言葉にならないモヤモヤに気づき、夫婦で力を合わせて乗り越えていく際の一つのキッカケにして頂ければ幸いです。

仕事も家事も子育ても「中途半端」に感じてしまう

出産前に比べて思い切り仕事ができない。
家事も行き届かない。子どもにも、十分に接することができていない。

まず第一に、子どもを保育園に預け始めると「何もかも中途半端」になってしまったと感じる人は少なくありません。

特に預け始めて最初の1ヶ月は山場です。

園の方針や、月齢・年齢などにもよりますが、短くて3日、長くて2週間ほどの慣らし保育期間を経て通常保育がスタート。様子を見ながら段階的に保育時間を延ばしていくとはいえ、わが子がスムーズに保育園での生活に馴染めるという保証は無く、お子さんによっては朝夕に愚図ることが増えたり夜泣きが激しくなるなど、落ち着かない状況が見られるようになることも。中には、高熱を出すなどして体調を大きく崩す子もいるでしょう。

そうなってくると、当然ながら仕事や家事も予定通りに進めることができなくなります。
慢性的な睡眠不足と戦いながら日々の仕事に取り組むことになったり、保育園からの急な呼び出し対応で仕事を切り上げたり。時には数日間にわたって仕事を休むことになるなど、思うように仕事ができない状況に焦りや苛立ちを覚えがちです。また、掃除や洗濯などの日常的な家事が行き届かず、散らかった部屋での生活に強いストレスを感じる人もいるかもしれません。

このような状況下では、仕事も家事も子育ても全て中途半端…と感じてしまうのも無理はないですよね。
しかし
そんな時こそ、一人で悩まずに夫婦で力を合わせて乗り越えたいところ!

1)気がかりな事、中途半端に感じている事とは?
2)働き方・暮らし方…そもそもどんな状態が理想?
3)その理想は、わが子はもちろん夫婦・家族の幸せに繋がる?

例えばこうした問いに夫婦で向き合い、気持ちを共有し合う中で打開策を見つけていくのも一つ。

最初からアレもコレも上手くいく事の方が珍しいと考え、自分たち夫婦・家族のペースで理想と現実のギャップを埋めていくためのコミュニケーション(対話)に取り組んでみてほしいと思います。お互いに前向きに変化していこうとする気持ちを確認し合い、一緒に次の一手(行動)を決めていける関係を築いていくことは、先の長い夫婦生活を支える基盤(信頼関係)にも繋がります。

ちなみに「中途半端」という状態は、見方を変えれば「現在進行形」とも言えます。

少々思い通りにいかないことがあっても、芋づる式に「できていないこと」に目を向けるのではなく、「できるようになったこと」「良くなったこと」を探してみる。焦らずに一歩ずつ。夫婦で前向きな未来に向けて歩みを進めていけたら良いですね。その積み重ねの中で、中途半端感も薄らいでいくはずです。

子どもに対する「罪悪感」が拭えない

登園の度に大泣き。
お迎え後は、寝るまですがり付いてべったり。

いざ保育園通いがスタートする中、いつにも増して甘えてくるわが子を前に、心配したり申し訳なく思ったり。気がつけばお迎えの度に「ごめんね」と呟いている…そんな親御さんもいるかもしれませんね。

・寂しい思いをさせているのではないか
・母親として無責任なことをしているのではないか

など、実際にこの時期は母親を中心にこうした感情に苛まれる人が少なくないように思います。

その一方で、子どもの発熱で保育園から呼び出しがあったり登園NGな病状が続いたりすると、仕事を休まなくてはならずイライラ。でも結局はそんな気持ちになる自分が許せず罪悪感…と、何かにつけて自分を責めてしまうこともあるようです。

また、母親が働くことに関して応援の眼差しがある一方で、

・3歳まではお母さんが育てる方が子どもの育ちに良い。
・小さいうちから保育園通いなんて子どもがかわいそう。

などの無配慮な言葉に触れ、傷ついてしまう人がいるのもこの時期の特徴。

発言の背景には「母性神話」や「三歳児神話」「自身の子育て経験」などがあるようですが、何気ない周囲の一言がキッカケで罪悪感が増し、心身を病んでしまう人もいます。中でも、味方でいてほしい自分の親やパートナーの親から保育園に預けて働く選択を否定された際のダメージは凄まじく、その後の祖父母との関係を悪化させる一因になることもあるそう。

※母性神話:子どもを産めば、自動的に母性がわいてくるはずという考え
※三歳児神話:子どもが3歳までは母親が自分で育てないと情緒不安定になるという考え
(どちらも科学的根拠が証明されていない点で「神話」とされる)

このように、保育園を活用しながらの共働き生活に不慣れな今の時期は、ちょっとした子どもの変化や周囲からの言葉に敏感になりがち。しかしその度に「申し訳ない」「かわいそう」などの罪悪感を膨らませていては、子どもにかえって不安を与えることにも繋がりかねません。

だからこそ、自分やパートナーが子どもに対して罪悪感を抱えている状況に気がついたら、その気持ちを無視することなく一度は拾ってあげてほしいのです。

・わが子が通う保育園は、そんなに劣悪な環境なのか?
・保育園に通うことで得られることもあるのではないか?

そんな問いを夫婦の間で共有しながら、少しずつでも気持ちを切り替えていく。

こうした気持ちに寄り添うコミュニケーションを積み重ねる中で「周囲の力を上手に借りながら子育てをしていく」という夫婦の選択にも自信を持てるようになっていくのではないでしょうか。

不要な罪悪感をぬぐい去り、わが子の成長を一緒に見守ってくれる人たちとの出逢いを、親である自分たち自身がまずは楽しめるようになれたら良いですね。保育園の先生や小さなお友達、そのお父さんやお母さんたちと明るく挨拶や会話を交わす両親の姿を間近に見ながら、お子さんもまた、家族以外の人との関わり方を学び、力強く自分の世界を広げていってくれることでしょう。

前向きに変化し続けられる夫婦・家族であるために

変化するのは当たり前。
でも、その変化を前向きなものに変えていけるように。

わが子を保育園に預けるようになってからの日々にジレンマは付きものですが、その都度「わたしたちにとって最適な働き方・暮らし方・育て方」を見つめ直しながら、我が家の新体制を築いていけたら良いですね!

春からの新生活、産後夫婦の皆さんが笑顔で過ごせるよう応援しています!

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