平成29年1月13日、午前6時。新しい命…第2子となる長男が誕生しました!舞台は・・・何を隠そう、夫である私の実家。3歳になる長女は環境の変化に耐えられるだろうか?妻はリラックスできるだろうか?…前回記事「パパいや!ママがいい!2人目妊娠期に夫として父としてできること」の続編!今回は、妊娠後期から産後の約2ヶ月間の「里帰り」期間を振り返ってみたいと思います。

「うん、もう生まれてきても大丈夫ですね」

いよいよ年越し!と、何かと慌ただしく過ごしていた年の瀬に、妻がお世話になっていた産婦人科の先生から「生まれてOK」の太鼓判を押されました。

「えええ~~~!?」予定日は年明け1月18日だったはず。
そんなに早く?本当に?と驚く妻と私に「十分に大きいからね。もう生まれてきて大丈夫ですよ」と先生はニッコリ。

嬉しいような…もう少し待っていてほしいような。

年末の仕事のドタバタ感に加え、3歳になる長女と過ごす時間のあーだ こーだ(笑)で、あっという間に1日が過ぎてしまう中、「まだ何も準備してない!心の準備もできていない!」と、一人焦るばかり。長女が生まれた3年前の記憶は遠い過去…となり、「何がいる?何をどうしたら良い?」と帰宅後も準備に手が付かない状況でした。

しかし、そんな私を差し置いて、黙々と入院と里帰りの準備を進めていくしっかり者の妻。こちらの妙な気負いが、スッと抜けていく感じでした(笑) 

いよいよ「里帰り」!

そうこうするうちに年が明け、いよいよ我が家の妻も出産の為に里帰り!

少し古いデータですが、2013年5月に口コミ情報サイトコンビタウンで紹介されていたデータにもあるように、「里帰り出産」経験者は結構多いんですよね。核家族化が進む中、我が家を含めて祖父母のサポートを頼りにしていることが良く分かります。

◼︎里帰り出産はしましたか?これから出産の方は、現在の予定をお答えください。

出典:www.combibaby.com(コンビタウン/第一子の出産に関するアンケート調査)

 

そんな中、皆さん「どこ」に里帰りしているか?というと・・・

 

◼︎里帰り先はどこですか? 

出典:www.combibaby.com(コンビタウン/第一子の出産に関するアンケート調査)

圧倒的に「妻側の実家」に里帰りをしているという結果になっています。


ちなみに、里帰りで妻が自分の実家に帰った場合、ほとんどの夫は離れて過ごす時間を持つことになるようで。この間、寂しい思いをする夫は少なくないようです。また、「赤ちゃんに会うまで、父親の自覚がなかった」という人もいるくらいですから、生まれたばかりの我が子や愛する妻の頑張りを間近に感じておくことは、その後の家族関係を育む上でも大切なポイントになるのかもしれません。

 

で、そんな中・・・

我が家の場合は1人目に続き2人目も「夫である私の実家」への里帰り!

3年ぶりに、父(じいじ)・母(ばあば)・姉(ねーね)・そして私と妻…さらに今回は3歳の娘を連れての生活が始まりました。

「夫の実家」で妻はゆっくり過ごせるのか?

一般的に里帰り出産といえば妻側の実家を選択する家庭が圧倒的多数という中、我が家のように「夫の実家」を選択するケースもあるわけで。ママさんたちや女性の方からは…「えー!?それってとっても大変そう!」という声が聞こえてきそうですが・・・
 

・妊娠中から通っている病院で出産したいが、妻の実家が遠い。
・妻の実家では落ち着いて産褥期を過ごすことができない。
・妻の実家の近くに分娩可能な産婦人科がない。
・産後、夫と離れずに一緒に過ごしたい。
・夫の実家の方がくつろげる。

など、そこにはさまざまな理由があるんですよね。

ちなみに私たちの場合は、一つ目の理由に該当。双方の実家と仲は良いものの、妻が妊娠中から通っていた病院での出産を希望していたことが決め手となり、病院に近い「夫の実家」を里帰り出産の拠点にすることにしました。

しかし、夫の実家といっても数年前までは他人だった相手の実家。
やはり、自分の実家と勝手が違うことによる悩みや問題出はつきものです。例えば…

・コミュニケーションの問題
夫や子どもだけでなく、義理の家族とも自然な会話を楽しめるか?
「何でも甘えていいからね」というあたたかい言葉を鵜呑みにして頼り切っていいのか?

・生活面の問題
家事(食事や洗濯、掃除など)や育児の方針、子どもへの接し方の違いなど許容できるか?

・感情の問題
家事のサポートはありがたいが、育児にはあまり首を突っ込んでほしくないな…

など、リラックスするどころか、あれこれ考えてストレスを溜めてしまうこともあるかもしれません。

でも実際は、夫の実家でも妻の実家でも、問題が起こるときは起こるもの。
自分の実家(妻側)に里帰りをした人の中で、折り合いが悪くなってしまったという人も少なくありません。

普段離れて暮らしている者同士が一緒に暮らす…というのは、それなりに負荷のかかることなんだと思います。

そもそも里帰りは「産後を乗り越えるため」のもの

そんなリスク?もある「里帰り出産」…一体、何のためにするのでしょう?

理由は簡単。「産後は人手を借りずに乗り越えられるものではない」から。

 赤ちゃんを迎える準備はバッチリなのに、意外と産後のこと…特に体と心のケアは忘れがち。出産後6〜8週間をかけて、10カ月もの時間をかけてゆっくりと変化した体が妊娠前の状態に急激に元に戻ろうとする「産褥期」の母体の負担は相当なものです。後陣痛や乳腺炎など、次々に痛みやトラブルを発症し、約3時間おきの授乳やおむつ替え、寝不足なども重なって、体力がなかなか回復しません。体力的にも精神的にも辛い状況が続くと「産後うつ」や「産後クライシス」などの問題に発展することもあります。

だからこそ、産後は適切なケアが必要なわけで。我が家の場合、夫の自分だけではカバーできない部分を、「実家の力」も借りながら乗り越えていくために「里帰り」をさせてもらいました。

実際のところ、私の実家での里帰り期間中、妻が100%リラックスした状態で産前産後を過ごせたかといえばそれは分かりません。お互いに気を使う部分もあったと思います。(自分が逆に妻の実家に数ヶ月間泊まると考えると…不安はあります^^;)

それでも、妻が心地よく過ごせるようにできる限り事前の準備と片付けを進めてくれていた両親。2ヶ月の間、実の娘のように妻をサポートしてくれました。里帰りをしていなければ「家事の労力」は軽減できず、「体を休めること」もままならなかったと考えると、この間サポートしてくれた両親に…そして、義両親の好意を上手に受け取ってくれた妻に感謝しかありません。

結局は、新しい命の誕生を前に、そこに集う一人ひとりが「新しい家族関係を築いていこうと歩み寄ること」が大切なのかもしれませんね。

ついに出産!環境の変化に長女の反応は?

ちなみに、2人目の出産にあたっては「長女のこと」でも多少の不安がありました。
それは、まだ幼い長女が「大きな環境の変化」に対応できるか?という不安。

おじいちゃんやおばあちゃんとしばらく一緒に暮らすことはまだ良いとして、いよいよ「お姉ちゃん」になるということ。何より、急な破水や陣痛など、時間帯によっては突然ママと離れざるを得なくなることもあるわけで。産後も数日間は入院することになる中、「ママに会えない状況」に耐えられるか?という不安がありました。

そんな私たち夫婦の気持ちにお構いなしにやってきた「夜中の陣痛」。
​長女が寝静まり、ようやく自分たちも…と思ったところで「んん~…」と妻の呻き声!

私「きた?」
妻「ん~そうかも」

「保育園に行っている日中であれば良いよね。子どもが寝てから…まして夜中に寝ているのを起こして一緒に連れて行く…なんてことになったら可哀そうだし。朝起きてママがいない状況を突きつけられるのも辛いだろうし。。。どうしたら良いんだろうね~」と、二人で懸念していた時間帯…夜12時を過ぎたところで陣痛が来てしまったのです。

とにかくまずは病院へ電話!「すぐ来て下さい!」の声に即病院へ。結局、寝ている長女のことは姉が見ていてくれることになり、妻に付き添って私も一緒に病院に向かうことができました。

でも、今回は「立ち合い」まではできない!

長女娘が生まれる時にはすべてに付き添い、退院するまで一緒にいた私ですが、もしも、ふと目が覚めた時に「ママもパパもいない!!」となった時の状況…寂しさを思うと素直にその場に居続けることができないと感じました。

「今から生まれるこの子にはママがいる。長女には、パパがいないと」

そんなことを妻との間で交わし、出産・入院の手続きだけ終えたところで、私は寝ている長女の元へと帰ったのでした。

立ち合いできなかった待望の2人目、そして悪戦苦闘の日々へ…

妻のそばにいたい。二人目の誕生にも立ち会いたい。でも、長女のそばにもいたい。

わずか数時間、数日間のこととはいえ、夫として父として、板挟みのような感覚のまま眠りについた私。
朝6時。結局、「産まれました」の報告とともに、目が覚めました。

無事に生まれてきてくれたことへの喜びと、二人目の出産に立ち会えなかった悔しさ。
妻を一人で頑張らせてしまったことへの申し訳なさ。

いろんな感情が渦巻きながらも、隣で長女が自然と笑顔になってくれた様子を見て、私も嬉しさがこみ上げてきたことを覚えています。生まれたての赤ちゃんは、本当に可愛いものです。頑張った妻に言葉をかけ、新しい命を共に喜び合うことができたあの時間は、本当に幸せな時間でした。生まれてきてくれて、ありがとう!!

でも・・・そんなお祝いモードの後に待っていたのは、長女の「ママロス」(笑)

妻が産後入院をしている間、長女は悪夢の日々を過ごすことになったのでした。私も…文字通り悪戦苦闘の日々を過ごし、妻の偉大さを感じたものです。って、この話は、長くなるのでまた次回に!

 

つづく…

過去の記事

おせっかい隊:矢野 浩樹(やのひろき)

久留米大学卒業後、独学にて保育士資格を取得。学童保育、保育所、子育て支援など子どもに関わる仕事を経験。現在も子どもや家族、青年達の支援や活動をメインとしている。
また「完璧な親なんていない!」NPファシリテーターとして子育て中のお母さん達に向けての子育て講座や多方面に渡り活躍中。西日本新聞ネット版「FanFunFUKUOKA」では、既に100を越えるコラムを書き、今も発信中!奥さんと3歳の娘、そして17年1月に第二子の息子が生まれ、日々子育てに奮闘中!!