妊娠中の方が「赤ちゃん」に向き合えていた!?生まれた瞬間からノンストップ!「うんち→おしっこ→おっぱい…」無限ループの赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいだった私を変えてくれた「ベビーマッサージ」の魅力とは?
入院期間に戻りたい?!
帝王切開で第一子となる娘を出産。待望の赤ちゃん!と、愛しい我が子にうっとりしたのも束の間…子宮収縮による痛み(後陣痛)と、お腹を切ったことでの痛みに耐えながらの入院期間を経て退院。そこから、娘と夫、神奈川の実家から手伝いに来てくれた母との「怒涛の産後生活」がはじまりました。
「おしっこ→うんち→おっぱい→抱っこ…」そしてまた「うんち」。
子育て経験者の誰もが通る道とはいえ、このエンドレスループにはビックリ!「こんなに大変なの!?」と、やっとの思いで赤ちゃんのお世話を「こなす」中、おっぱいトラブルを発症したり、生活リズムの異なる母とのコミュニケーションに苦戦したりと、思いがけない「ストレス」を抱えながらの産後生活。
入院期間が一番快適だった。病院に戻りたい…。
そんな思いで頭がいっぱいになってしまうほど、退院後の私は心に余裕がなく、ホッとできる時間を持てていなかったように思います。
ベビーマッサージで「幸せ」を実感!
赤ちゃんが生まれて幸せなはずなのに、心も体も疲弊しきりの毎日。そんな産後生活を過ごして3ヶ月がたったある日、区役所主催の子育て教室で知り合った方に「近所のベビーマッサージ教室に参加してみない?」と声をかけてもらいました。以前から興味があったこともあり、軽い気持ちで参加。私たち親子のほかに、6組のママと赤ちゃんが来ていました。
初めての体験にドキドキしながらも、自己紹介やストレッチを挟み、いよいよベビーマッサージスタート。
「♫ゆっぴちゃん、ゆっぴちゃん、ゆっぴちゃんのあんよ~♪」先生が教えてくれる歌に合わせて我が子をゆっくりとマッサージ。オイルを使っての滑らかなタッチにこちらまでしっとりと癒されるのを感じながらお歌を歌っていると、娘も心地よさそうにとびっきりの笑顔を見せてくれました。その瞬間、「おぉ!手から何かが出てきてる!」と、自分の身体から何かあったかいものがあふれ出し、オイルに溶けて我が子に降り注がれているような不思議な感覚を覚えました。妊娠中の胎動、お腹で動く赤ちゃんに対して感じたものと似ていたような気もしましたが、それとは比較にならないくらい大きなもの。あたたかで安らぎに満ちた「何か」を、あの時確かに感じたのです。
後から勉強してわかったことですが、それは「幸せホルモン」…お母さんの体が赤ちゃんに触れたり授乳しているとき、安心した状態にあるときに分泌される「オキシトシン」と呼ばれるホルモンでした。満ち足りた優しい気持ち、安らいだ感情。「何か出てきている」と言うのは間違っていなかったんだ!と感動すると共に、ベビーマッサージのように「お母さんが幸せを感じられる時間」をあえてつくることの大切さを痛感しました。
伝えたい、「感謝」の連鎖。
オムツを替えたり授乳をしたり、着替えをしたり、普段のお世話の中でも赤ちゃんには十分触れています。しかし、「ゆったりとした気持ちで赤ちゃんと向き合う・触れ合うこと」は難しい。忙しさの中で、我が子を愛おしく感じる余裕すら無くなるのが、「産後」のリアルではないかと思います。
だからこそ、我が子を愛おしいと思ったり、母親であることに感謝できるような時間を「あえてつくること」が大切。私の場合、その時間を持つことの大切さ、「母親」であることの喜びを実感させてくれたのが「ベビーマッサージ」でした。はじめてベビーマッサージを体験した時の感動…「人は人のことをこんなに愛おしいと感じることができるのか」というあの感動は、今も少しも揺らいでいません。
このベビーマッサージをきっかけとした感動体験…「たくさんの幸せと素敵な気持ちをくれた娘への感謝」をキッカケに、ベビーマッサージ教室のセラピストとして活動することを決意。「輝いて仕事をする姿を娘に見ていてほしい」「きらきらしている自分でありたい」「自分らしく生きる」…そんな思いを実現できる働き方であるという確信と、「感謝の連鎖」をつくりたいという思いで、ベビーマッサージセラピストの資格を取得し、ベビーマッサージ教室「Mahalo(マハロ)」をスタートさせました。
「自分から子へ」「自分から夫へ」「自分から家族へ」「自分から親へ」「自分から自分を支えてくれている人たちへ」…そしてその相手がまた別の相手へ。 「愛情を感じることに対する幸福感の共有と、感謝の連鎖を作りたい」という思いで、教室にお越しいただくママやパパたちと日々向き合っています。
自分の娘はもちろんのこと、ベビーマッサージを受ける赤ちゃんたちが、将来、何事にも感謝できる人間、人にやさしくできる人間に育っていきますように。そんな願いを込めて、私自身「感謝」を伝え続けていけたらいいなと思っています。
過去の記事
- 「愛すること」を実感!感動のベビーマッサージ体験 2015.11.22
- 働き方は十人十色!母になって気づいた「自分らしく生きる」こと 2016.01.23
おせっかい隊:吉水 幸江(よしみず さちえ)
ロイヤルセラピスト協会指定スクール・Mahaloベビーマッサージ教室 認定講師
ベビーマッサージを通して、娘に対して「愛おしい」と感じられたことの喜び、そしてそのような気持ちにさせてくれた娘に“ありがとう”と改めて感じたのがベビーマッサージ教室を始めるきっかけでした。感謝という想いが「自分から子へ」「自分から夫へ」「自分から家族へ」「自分から親へ」「自分から自分を支えてくれている人たちへ」…。そしてその相手がまた別の相手へ…。私は、この「Mahalo」で、愛情を感じる幸福感の共有と、この「感謝」の連鎖を作っていきたいと思っています。ベビーマッサージとは赤ちゃんへの効果のみならず、こうした家族愛の奥深さも感じられる素晴らしいものだと考えています。
◼︎Mahaloベビーマッサージ教室
※毎回のベビーマッサージ教室の様子や、次回開催スケジュールをご確認いただけます♫