アンガーマネジメント専門家の丸山啓太です。前回は自分の怒りを的確に表現できているか?というお話でしたが、その後、怒りに関するボキャブラリーの幅は広がってきましたか?

毎回の記事で触れている通り、怒りは人間に備わった基本的な感情。怒ること自体は何の問題も無いわけですが、やはりイライラが続くと自分も周りも疲弊してしまいます。本当に怒る必要がある時にきちんと怒り、怒る必要がない時には怒らない。そんな風に自分の中で「怒りをコントロール」していけるようになるためにも、まずは自分の中の怒りと向き合うことが大切!そうすることで、夫婦間でも不要に怒りをぶつけることが減り、今より心地よいパートナーシップを築くことができるようになっていきます。

というわけで、今回から2回にわたり「怒りの正体」を解き明かしていきたいと思います。

あなたを「怒らせる原因」は何ですか?

例えばこれを読んでいるあなたが産後間もない妻だとして。(夫の皆さんは妻側の心境を想像しつつ読み進めてみてください)
「24時を回っても会社の飲み会から夫が帰って来ない」とイライラを募らせていたとしましょう。

この場合、あなたの怒りの原因(怒りの対象)は次の3つのうちどれに当てはまりそうですか?

①誰 か
②出来事
③何 か

夫そのものや、夫を飲み会に誘った会社のメンバーに対してであれば「①誰か」です。
24時を回っても帰ってこない(帰りが遅い)ことに対してであれば「②出来事」です。
産後の大変な時期に飲み歩いている、少しでも早く帰って育児や家事を行おうとする意識が感じられないなどの有様や、子どもが生まれてからも産前と変わらず飲み会で帰宅が遅くなるという歴史的な要素(繰り返される、以前も同じことがあったなど)に対してであれば「③何か」です。

さて、あなたの怒りの原因はどれに該当しましたか?
ちょっとご自身で考えてから、続きを読んでみてください。

 

「怒りの正体」はコレだった!

いかがでしたか?

①の「誰か」に対してのような気もするし、②の「出来事」に対してのような気もする。でも、③の「何か」に対してというのも捨て難い…。どれかに当てはまりそうな気はするけれど、この3つの内のコレに原因がある!と断定するのは、意外と難しかったのではないでしょうか?

それもそのはず!実は3つとも不正解^^;
私たちは、誰かに怒っているわけでも、出来事や何かに対して怒っているわけでもないのです。

では一体何に対して怒っているのか?
その答えは、あなたの中にある「べき」という言葉に潜んでいます。

「べき」というのは、「~すべきだ」「~すべきでない」の「べき」です。
・育児が始まったのだから、夫は帰宅を早める「べき」
・会社や地域の付き合いよりも家庭を優先する「べき」
・仕事で稼いできている夫に妻は感謝す「べき」
・子どもが小さいうちは母親は働かずに育児に専念す「べき」
・公共の乗り物では妊婦さんに席を譲る「べき」

など、誰にでも大なり小なり自分が信じている理想の「べき」があるもの。その内容は、個人的なものから、社会的なルールやマナーのようなものまで無数に存在します。いずれにしても、自分が信じる「べき」が目の前で裏切られた時…人は怒りを覚えると考えられています。

・育児が始まったのだから、夫は帰宅を早める「べき」
 
→働き方を変えずに帰宅が遅いままの夫に苛立つ
・会社や地域の付き合いよりも家庭を優先する「べき」
 
→家族との時間が後回しにされていることが頭にくる
・仕事で稼いできている夫に妻は感謝する「べき」
 
→お疲れ様やありがとうの一言がないため腹が立つ
・子どもが小さいうちは母親は働かずに育児に専念する「べき」
 
→保育園に預けて働きに出たいという主張は受け容れ難い
・公共の乗り物では妊婦さんに席を譲る「べき」
 →妊婦さんと気づいていながら席を譲らないとはけしからん


さぁこれで、あなたを怒らせるものの正体が「べき」にあるということがわかりましたね。怒りをコントロールしていくためのキッカケを掴んだと言っても良いでしょう。

なぜなら、「べき」は自分の中にあるものだから。原因が外部にあるようではコントロールしようがありませんが、怒りの原因が自分の中にある「べき」という言葉に潜んでいるのなら、それは考え方と行動次第でコントロールすることが可能になります。

また、夫婦間でお互いの「べき」を把握できていれば、相手の発言や行動の意味を理解し易くなったり、それに対する自分の気持ちも上手に伝えられたりと、二人の間で今よりずっと前向きなコミュニケーションを重ねていけるようにもなるでしょう。何より、「べき」が変わっていけば怒ることを減らすことができる!怒ること自体は何の問題も無いとはいえ、イライラを少しでも減らしたいという方は、ぜひ自分の中にあるたくさんの「べき」をまずは見つけ出すことからはじめてみてくださいね。


ということで、今日はここまで!
次回は「怒りの正体とは?」の2回目。
「べき」とどう付き合っていくかについてご紹介していきます!

 

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おせっかい隊:丸山 啓太(まるやま けいた)

福岡市出身。(学歴:金山小学校⇒梅林中学校⇒城南高校⇒福岡大学)
2000年より10年間、株式会社リクルートに在籍し、主に「タウンワーク」の企画営業を行う。2007年には「タウンワーク久留米・鳥栖版」の創刊にリーダーとして参加し、全国で最優秀リーダー賞を受賞する。その後アンガーマネジメントに出会い、マルプロを設立。子育て支援や良好な人間関係の構築を応援すべくセミナーや講演会を開催中。

趣味はソフトテニスで競技歴30年。過去には国民体育大会に出場経験あり。今でも全国津々浦々の試合に参加し、青春真っ只中!そのおかげで、いまだに独身(笑)

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